韓国初の瞑想音楽バンド「マゴサウンド」5月9日『サイレント・ソウルムーブ』を開催

ヘッドホンをつけた瞬間、外の世界がしんと静まる。なのに不思議なことに、その静けさの中でなにかがより鮮明に聞こえ始める。ハンドパンの金属的な響きが胸の真ん中をとん、と叩くように感じられ、ボーカルの振動が喉の奥から広がっていくようにも思える。耳で聴くのではなく、身体全体で受け取るような音。それがMAGO SOUND(マゴサウンド)が生み出そうとしている体験だ。

韓国初のマントラ音楽バンド、マゴサウンド

マゴサウンドは、ヨガと瞑想の専門家であるマゴを中心に結成された瞑想音楽バンドで、瞑想と音楽、癒しのエネルギーをひとつに包み込む創作バンドだ。東洋の伝統的な哲学と西洋音楽の感性を丁寧に織り合わせ、聴く人が「今この瞬間」に心をまるごと留められるよう導くサウンドを目指している。

彼らの音楽は一言で言うなら「マントラ音楽」。マントラ(Mantra)はサンスクリット語で「心(Man)の道具(tra)」を意味し、心の状態を見つめ、気づき、癒していくための機能性のある音楽だと理解すると分かりやすい。特定の宗教の言語や形式に閉じ込められることなく、世界各国の祈りの言葉や、良い意図が込められたフレーズを音楽として表現する形で進化しているジャンルである。

マゴサウンドは、この流れを韓国でいち早く実践しているチームだ。代表曲の一つである『He Yama yo』は、北米のラコタ族の言語で「今ここにいる(存在する)」という意味を込めており、メロン、Apple Music、Bucks Musicなどの主要ストリーミングプラットフォームでは、以前の名前である『シャム』で検索すれば見つけることができる。

音・動き・意識が出会う場所――サイレント・コンサート

マゴサウンド活動の核の一つが、サイレント・コンサートだ。観客は無線ヘッドホンを装着し、外部の雑音から完全に切り離された状態で、マゴサウンドが自ら作曲・プロデュースした音楽の中へ入っていく。

チベタン・シンギングボウル、ハンドパン、ボーカル、風と水、鳥のさえずり。そうした音が精密にミックスされ、ひとつひとつのリズムで流れていく。照明は呼吸のリズムに合わせて繊細に変化し、ときには沈黙そのものがいちばん深い感覚の余白になる。

ただ静かに音楽を鑑賞する場ではない。コンサートはボイス・ワークと意識的な動きのセッションへと広がっていく。参加者は自分の声や息づかいを通して、内側の響きを外へ開いていく。音の振動に沿って自然に身体を動かし、固まっていた感情やエネルギーを解き放つ。ヨガ、フリームーブメント、コンテンポラリー・ボディワークの原理をもとに構成されたこのセッションは、動きそのものがひとつのサウンドになる、生きている瞑想だ。

2023年の夏に行われたコクソン・ダンス瞑想フェスティバルでも、この形式のコンサートを披露しており、国内外のヨガ指導者、瞑想家、ヒーリング・アーティストたちと継続的にコラボしながら、そのアートとしての深みを広げている。

5月9日、ヨンナムジャンで開催『サイレント・ソウルムーブ』

5月9日(土)正午12時、ソウルのマポ区ヨンナムジャンにて、マゴサウンドのサイレント・ソウルムーブ公演が開催される。2026年ヨニヒ・ヨガウィークの最終日を彩る今回のステージは、約3週間にわたりヨニヒ洞周辺で行われたヨガ&瞑想フェスティバルのクライマックスを、サウンドで締めくくる時間だ。

ヨニヒ・ヨガウィークは、ヨニヒ洞・ヨンナム洞エリアのヨガスタジオや各種スペースが連携してつくる、都心のウェルネス・フェスティバルで、今年は4月20日から5月9日までの3週間にわたり、さまざまなヨガクラス、サウンド・ヒーリング、瞑想プログラムを届けている。

公演会場のヨンナムジャンは、ヨンナム洞の感性あふれるカルチャースペース。オープンな構造とこの場所ならではの雰囲気が、サウンド瞑想の公演ともよく馴染む場所だ。

『今ここに』あること――まさに「現前」として、それがマゴサウンドの音楽

マゴサウンドの音楽は、「よくできたコンテンツ」よりも「生きている体験」に近い。空間の波動、参加者の呼吸、その瞬間の沈黙に至るまでが公演の一部となり、観客はもう受け身の聴き手ではなく、音とともに響く存在になる。

ヘッドホンをつけて目を閉じる、その瞬間にマゴサウンドは静かに問いかける。あなたの心は、いまどこにあるの?


イベント情報

日時:2026年5月9日(土)正午12:00

場所:ヨンナムジャン(ソウル、マポ区、ヨンナム洞)

予約はオブットサイトで可能です。