
朝、目を覚ましても身体はなお重く、心はどこか遠くへ行っている。物を素早く消費し、すり減らしていく時代を生きる多くの人にとって、見慣れた光景だ。身体と心は休むことなく磨り減っていくのに、肝心の自分を大切にする方法は学んだことがない。新刊〈〈チユー・メイソウ・キコウ〉〉は、まさにその場で静かに語りかける。「再び息に戻ろう」と。
なぜ今、チユー・メイソウ・キコウなのか
現代人の日々は、慢性的なストレスと不安、睡眠障害、無気力の間を行き来している。著者らはこうした現実を長く見つめ、伝統的な気功の知恵と現代の心身治癒理論を一つにつなぐ新しい修練体系を提案する。それがチユー・メイソウ・キコウ(HMQ, Healing Meditative Qigong)である。単なる体操や呼吸法ではない。道家の気功修練と仏教の瞑想実践、現代の深層心理学や新しい科学の視点を合わせ、身体と気、心、精神を同時にケアする統合修練だ。精気神(せいきしん)の修練原理に、メインドフルネスと洞察瞑想、三重呼吸を組み合わせて、自己治癒力と意識の成長まで導くことを目標にしている。
40年余りの修練と研究が結実した一冊
本の重みは、著者が歩んできた時間から生まれる。代表著者のチョ・ヒョナム教授は、韓国統合心身治癒研究所の所長であり、統合心身治癒学の先駆的研究者だ。ケン・ウィルバーの統合理論を韓国内に導入し、自己超越心理学の学術的基盤を広げてきた。さらに40年余りの修練と研究を土台に、科学と意識、スピリチュアリティをまたぐ統合治癒理論を打ち立てた。今回の書では、現代人の身体と心、精神を包み込む「温・全健康(オンゴンケンガン)」のために、チユー・メイソウ・キコウを段階的に体系化した。
並んで、チョ教授の弟子3人が共同著者として名を連ねた。なかでもイ・ジュア(イ・ジュア)統合ウェルネス研究所の代表は、HMQのマスター・インストラクターとして、4年間の執筆の旅路を共にした人物だ。高校生のころに瞑想との縁をつかんで以来、30年に近い年月を、瞑想と心理、健康、スピリチュアリティの道を歩んできた。瞑想とヨガ、気功、ソマティクス、心理、シンギングボウル、アロマセラピー医学、手当て療法に至るまで、幅広い現場経験が、本の実践感覚をしっかり支えている。
原理から実践まで、3部構成の統合修練書
〈〈チユー・メイソウ・キコウ〉〉は大きく3部で構成されている。第1部は修練の原理を扱う。気功の意味と歴史から始め、気感(きかん)と心気血精(しんきけっせい)、丹田などの中核となる用語、行功のコツ、修練中に現れる反応まで、きめ細かく案内する。第2部は実際の修練の場だ。自然呼吸と腹式呼吸、丹田呼吸を経て、八段錦と太極18式、実際には張功(ちんごう)に至る動作を段階ごとに解きほぐす。初心者でも追ってできるように構成し、六腸六腑や筋骨格を整える代償治癒気功まで収めた。第3部は理論と原理をさらに深く掘り下げる。統合治癒の原理と精気神修練の精神科学的背景、東洋医学と脳科学、量子医学が交わる地点を幅広く捉える。
身体は身体、心は心を超える統合治癒
この本が特別な理由は、「身体は別、心も別」というアプローチを超えるところにある。身体の動きと呼吸、メインドフルネスと集中、洞察とイメージ化を一つにつなぎ、身体的な健康と心理的な安定、自己治癒と意識の成長を同時に追求する。著者らは、この統合的アプローチこそが、現代人が失ってしまったバランスを取り戻す道だと述べている。
読むだけの治癒を超え、身体で体験する旅
真の治癒は、身体の健康を取り戻すところで止まらない。心の平和を回復し、人生の方向を正し、存在全体がふたたびバランスを取り戻していく過程である。物を素早く消費し、すり減らしていく時代のただ中で、この本は静かに問いかける。「真の治癒とは何か。私たちは、どうすればもう一度、まるごとの自分に戻れるのか」。
身体が送るサインをもっと的確に感じ取りたい人、心の中心を取り戻したい人、人生のリズムをもう一度整えたい人にとって、この本は温かくも確かな道しるべになる。読むだけの治癒を越え、身体で身につける旅へと読者を導く一冊だ。〈〈チユー・メイソウ・キコウ〉〉は、温・全健康のための日常における自己治癒を副題に掲げ、2026年7月7日に刊行された。
7月23日(木)夜8時には、「チユー・メイソウ・キコウ」刊行記念オンライン無料特別講義が90分間にわたって行われる。
Zoomで行うオンライン特別講義では、次の内容が扱われる。
なぜ今、チユー・メイソウ・キコウなのか
本の核心メッセージ
リラックス呼吸 気功 ミニ体験
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